こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。
今回は、日本人が長年、英語を学習しているにもかかわらず、なぜ英語を流暢に話せる人が少ないのかという課題について深掘りしていきます。
日本の英語教育は小学校5年生から始まり、大学まで続くと約10年間も学ぶことになります。
日本人の英語力の現状
日本人は英語学習に多くの時間をかけていますが、実際の英語力はどうなのでしょうか?
EF EPIから見る日本の英語力の国際比較
EF EPI(English Proficiency Index)という非英語圏を対象とした英語能力指数によると、日本は116カ国中92位という低い順位にあります。上位はオランダやノルウェーなどのヨーロッパ諸国が占めており、アジアではシンガポールが高い順位にあります。
シンガポールは英語を公用語として採用し、教育も英語を軸に行っているため、英語力が高いのは理解できます。しかし、日本はなぜこれほど低いのでしょうか?
なぜ日本人は英語が苦手なのか
日本の英語教育における改善余地
日本の英語教育における改善の余地は、現在の教育が「読み書き」に比重を置いている点にあります。例えるなら、サッカー選手になりたいのに、サッカーの解説本だけを読み続けているようなものです。理論はあっても実践がないのです。

- 文法や単語の暗記が中心
- 実際の使用場面についての学習が少ない
- インプットばかりでアウトプットに重きが置かれていない
日本人の性格的要因
日本人特有の「間違えたくない」という完璧主義的な性格も英語習得の障害となっています。学校では間違えると点数が引かれるため、間違いを恐れる心理的ブロックが生じます。
しかし、言語としての英語はコミュニケーションが目的であり、多少の文法ミスがあっても伝わることが重要です。

効果的な英単語学習法
学校では文法学習にかける時間が多いと思います。しかし、その前に単語が頭に入っていないと意味がありません!
これは学校のテストで点を取るためにも、英語でコミュニケーションを取るためにも両方にとって大切なことだと言えます。
文法とは究極に言い換えると「単語の並び替え方」のことです。
いくら文法について理解していても実際に、並び替えていく単語そのものがわかっていないと意味がありません。
またサッカーの例え話になってしまいますが、パス回しやフォーメーションの戦術(文法)をいくら学んでも、ボール(単語)を持っていなければ試合にならないようなものです。

単語力が全ての基礎
英語学習において単語力は重要です。文法をどれだけ理解していても、使用する単語がなければコミュニケーションは成立しません。
効果的な単語の覚え方
土山校担当の河村が実践していた単語学習法:
- 何度も書いて覚える
- 発音しながら書く(ローマ字読みではなく正しい発音で)
- 定期的な単語チェックで定着を図る
特に「発音しながら書く」という方法は非常に効果的です。例えば、「knife(ナイフ)」のような特殊なスペルの単語も、正しい発音と一緒に覚えることで頭に発音を思い浮かべると同時にスペルも出てくるくらいまで定着します。
学生の皆さんはテストで点を取るために重要なスペルと、コミュニケーションにおいて重要な発音を同時に覚えられるので一石二鳥ですね!!
英語への興味を持つきっかけ
河村は小学5〜6年生頃に洋楽をきっかけに英語に興味を持ち始めました。このように、教科書以外の場所でも英語に触れていくことはとても効果的です。
現在はCEFRレベルでB1〜B2のレベルに達し、海外旅行で問題なくコミュニケーションができるようになっています。
言語としての英語を楽しむために
英語は「科目」ではなく「言語」です。テストの点数だけを目標にするのではなく、コミュニケーションツールとして英語を楽しむ視点が必要です。
英語を流暢に話せる人は日本では少数派であり、英語が話せることは大きな強みになります。間違いを恐れずにチャレンジする姿勢が何よりも大切です。
まとめと次回予告
今回は日本人の英語学習の課題と効果的な単語学習法について掘り下げました。次回は「科目としての英語」と「言語としての英語」の違いについて、さらに詳しく解説していく予定です。
みなさんも英語学習において、テストのための勉強だけでなく、コミュニケーションのための言語として英語を捉える視点を持っていただければと思います!
ニードモアアカデミーは、兵庫県加古川市・播磨町で小中高生向けの学習指導を行っています。2025年の高校入試では全員が第一志望校に合格する素晴らしい実績を残しました。新しいポッドキャスト「ニードモアの聴く塾便り」も始まりましたので、ぜひご視聴ください!!
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