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兵庫県公立高校入試 完全攻略ガイド

こんにちは、加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。

入試のシステムって複雑でわかりにくいですよね?…

本記事では、兵庫県公立高校入試の基本から内申点の重要性や計算方法について、分かりやすくご紹介します!

公立高校一般入試では、「内申点」と「当日の得点(実力試験)」が合否判定の主な材料となります。

それでは詳しくみていきましょう!!

この記事を読むと分かること

公立入試の種類と特徴
各入試のスケジュール
推薦入試・特色選抜のポイント
一般入試のシステム
合格目安(チェックフォーム付き!)

目次

公立高校における3つの入試制度

生徒

入試と言っても色々な種類があって違いがよく分かりません…

三浦

公立の入試には推薦入試、特色選抜、一般入試の3種類があります。
今日は各入試の仕組みをできるだけ分かりやすく解説していきます!

2月中旬
3月中旬
推薦入学
・内申書(調査書)
・推薦書など
【全志願者】
・面接
【学校により実施】
・小論文(作文)
・適性検査
・実技検査
学校からの推薦が必要
特色選抜
・内申書(調査書)
・志願理由書
【全志願者】
・面接
【学校により実施】
・小論文(作文)
・実技検査
学校からの推薦は不要
一般選抜
学力検査(5教科)
国・数・社・理・英
各50分

250点満点(500点÷2)
内申書(調査書)

250点満点
(5教科×5段階×4+副4教科×5段階×7.5)
この内申点の計算をフォームを使って簡単に算出できます!!
面接などを実施する学校もある
■複数志願選抜(普通科・総合学科)
第一志望または第二志望まで志願可能
※第一志望には第一志望加算点あり
■単独選抜(専門学科)
1校のみに志願可能

三浦

上の図が3つの入試制度の要点をまとめたものになります。
下の章ではもう少し細かく見ていきましょう!

各入試の実施時期

生徒

それぞれの入試はどのくらいの時期に実施されるんですか??

三浦

中3受験生のうち大半の子が1番初めに受験するのは2月上旬に実施される私立入試になります。
そのあと2月中旬に公立の推薦、特色選抜が実施され3月に公立一般入試という流れになります。

2月上旬 2月中旬 3月中旬 私立入試 公立推薦入試 特色選抜 公立一般入試

学区の考え方

三浦

各入試のポイント解説に入る前に『学区』の考え方について説明していきます。

公立高校の通学区域は以下の通り5学区に分けられています!!

学区 所属市町村
第一学区 神戸市、芦屋市、淡路市、洲本市、南あわじ市
第二学区 西宮市、尼崎市、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、丹波篠山市、丹波市、猪名川町
第三学区 明石市、加古川市、高砂市、三木市、小野市、加西市、加東市、西脇市、稲美町、播磨町、多可町
第四学区 姫路市、相生市、たつの市、赤穂市、宍粟市、太子町、福崎町、市川町、神河町、上郡町、佐用町
第五学区 豊岡市、朝来市、養父市、香美町、新温泉町

基本的には学区内の高校を受験することになりますが、以下の通り推薦では学校によって学区外受験が認められている場合もあります。また、専門学科の学区は県下全域で、県内どの中学校からもすることができます。

学区内受験と学区外受験の可否

← 横にスクロールできます →
入試区分 普通科
(単位制以外)
普通科
(単位制)
総合学科 専門学科
一般入試 学区内受験 学区内受験 学区内受験 学区外受験可能
特色選抜 学区内受験
推薦入試 学区内受験 学区外受験可能 学区外受験可能 学区外受験可能

推薦入試・特色選抜のポイント

生徒

同じ時期に実施される推薦入試と特色選抜は何が違うの??

三浦

これが推薦入試と特色選抜の違いを表した比較図になります。

推薦入試と特色選抜の比較

比較項目 推薦入試 特色選抜
実施する学校 ・普通科
(単位制の普通科も含む)
・専門学科
・総合学科
普通科の中で文系・理系、
芸術類型、
福祉ボランティア類型など、
特色ある類型が設置されている学校
書類 ・内申書(調査書)
・推薦書など
・内申書(調査書)
・志願理由書
選抜方法 メインは面接
その他小論文、適正検査
(ペーパーテスト)、
実技検査など
学校によって異なる
メインは面接
その他小論文、実技検査など
学校によって異なる

※適正検査(ペーパーテスト)は
実施されません
学校推薦 必要 不要
三浦

このような違いはありますが2月中旬の入試で合格すれば3月中旬の一般入試を受けずして、一足早く公立高校への進学が確定するのが推薦入試、特色選抜になります。

推薦入試について

生徒

先生、推薦入試に合格すれば3月の一般入試を受けなくていいから楽ができますよね?

三浦

確かに一般受験の子たちよりも早く決まるので「推薦で受かっておきたい!」という親御さんや生徒さんは多いですね。
ただ、安易に考えすぎてはいけません!
推薦入試を受けるための条件や、
3月の一般入試を受けなくていい=勉強しなくていい』ではない
ことについて知っておきましょう!!

推薦入試を受けるための条件

◉学区の制限

まずは入試の制度的に学区の制限が設けられています。

◆単位制の普通科、専門学科、総合学科
学区に関係なく県内全域から出願可能

◆普通科(単位制以外)
居住する学区内の高校にのみ出願可能(指定された隣接区域にも出願可能)

◉推薦を受けるに相応しい成績&中学校長からの推薦

受験には中学校長の推薦が必要です。日頃から良好な成績や態度を維持し、推薦を得られるよう努めることが重要です。

  • 最初に学校推薦会議へのGOを出すのは担任の先生の判断によるところがあるので担任の先生の見解も大切
  • 内申点は一般入試で受験するよりも少し余裕を持っている方が好ましいと考えられることも多い

◉推薦対策をこなしていく強い心持ち

成績や3年間の活動実績に加えて、以下の対策がプラスで必要になっていきます:

  • 面接(自分の志望理由や適性、目標を明確に伝えられるようになっておく)
  • 小論文、実技試験、ペーパーテスト(面接以外は学校により異なる)

これらを計画的に準備し、途中で挫折せずに取り組み続ける強い意志が求められます。

確実に合格できるわけではないので推薦対策をこなしながらも、一般入試を見越して5教科の対策も継続していかなければなりません。

→ これが大変!

三浦

制度的な条件から、気持ちの面での条件までまとめてみました!

生徒

簡単に考えていたけどなんだか大変そう…

三浦

そうだね、でもしっかりと強い意志を持って、一般の5教科の対策に加えて推薦対策もこなせるのであればチャンスが1回増えると捉えることもできるので目標にする価値はありますね!

推薦入試を受験して不合格になった場合も、みんなと同じように一般入試を受けられるので特に不利になることはありません。反対に推薦で合格した場合は後から変更や一般入試の受験はできないので注意が必要です!

特色選抜について

三浦

次に特色選抜について見ていきましょう!

生徒

上の比較図で推薦入試と違いはわかったけど、学校からの推薦が不要な特色選抜は受けたい人は誰でも受けられるんですか?

三浦

学校長の推薦が不要なので、その分、広く門戸が開かれていると捉えることもできるけれどこの特色選抜にも、もちろん受けるための条件があります!

特色選抜を受けるための条件

◉学区の制限

入試制度的に学区の制限が設けられています。

◆居住する学区内の高校にのみ出願可能(指定された隣接区域にも出願可能)

※特例:
・県立家島高校と県立生野高校 → 県内全域から出願可能
・村岡高校 → 全国から出願可能

◉志望校の募集要項を満たしていること

学校長からの推薦が不要な代わりに高校側で定められている募集要項を満たしている必要があります。

これは高校によって要項が異なるので、学校や塾の先生に相談してみましょう。

◉プラスアルファの対策をこなしていくという強い心持ち

これは推薦選抜と同じく面接などの対策を5教科の対策にプラスしてこなしていかなければなりません!

→ 推薦や特色を受けるが故の努力が必要!

三浦

細かい制度は違えど特色選抜も推薦入試と同じ括りではあります。
これらの入試では、その学校やコース、類型で何を学びたいのか、その場所で学ぶことが自分の将来にどう繋がるのかという明確な意志を持っているかどうかが重要です。
一般入試とは異なる方法で選抜が行われる特別な入試だからこそ、自分の目標や意欲をしっかりと示せる準備が必要になってきます!

生徒

なるほど!
特色選抜は中学校からの推薦が必要ないからと言って気軽に受験できる訳ではないし、自分の将来のビジョンとその学校で学ぶ意味をしっかり考えて準備していかないといけないってことですね!

三浦

その通り!

推薦入試と同じく特色選抜で合格した場合は後から変更や一般入試の受験はできません!

一般入試のポイント

三浦

次は一般入試について!
5科目のテストを受けて合否判定される皆さんが1番イメージしやすい入試ではないでしょうか。

生徒

当日のテストと中学校の内申点がどちらも見られるんですよね?
副教科が大事って聞いたことがあるけど本当ですか?

三浦

はい、一般入試では当日受ける学力検査(5科目テスト)が250点満点、内申点が250点満点の計500点満点で点数を出して合否が判定されます!
内申点の方の計算方法が特殊で、よく言われるように副教科が優遇される仕組みとなっています。

公立一般入試の点数計算方法

学力検査(250点)+ 内申点(250点)= 合計500点満点

①学力検査(5科目テスト)
試験形式 各教科50分のテスト(中学校の実力テストと同形式)
試験科目 国語、数学、社会、理科、英語
点数計算 5科目×100点 ÷ 2 = 250点満点
②内申点(9科目5段階評価)
評価対象 中学3年の1学期と2学期の成績
5教科の点数計算 5教科 × 5段階 × 4点 = 100点
副教科の点数計算 4教科 × 5段階 × 7.5点 = 150点
合計点 100点 + 150点 = 250点満点(オール5の場合は250点となる)
学力検査 250点 内申点 250点 合計:500点満点

高校のレベルによってこの500点満点の得点がどのくらい必要なのかが変わってくるといったイメージです!

三浦

内申点の計算に関しては当HPに設置しているフォームから自動算出できるので、ぜひ試してみてくださいね!

フォームは中1・中2生のお子さまも今後の参考になりますのでどうぞお使いください!!

単独選抜と複数志願選抜について

生徒

単独選抜や複数志願選抜ってどういうシステムですか?

三浦

公立高校一般入試の志願方法には単独と複数の2種類があります!
違いを下の比較図で見てみましょう。

単独選抜と複数志願選抜の比較

比較項目 単独選抜 複数志願選抜
志願できる
学校の数
1校のみ 2パターンから選択:
・第一志望校のみ(1校)
・第一志望校+第二志望校(2校)
実施される
高校
専門学科
(商業系・工業系・農業系など)
・普通科
・総合学科
加算点制度 なし あり

※ 全日制と定時制など、課程の異なる学校では複数志願できません。

生徒

高校の種類によって1校しか選べなかったり、第二志望まで選べたりと決まっている訳ですね!

加算点について

生徒

上の複数志願と単独選抜の比較図にある加算点って何ですか?

三浦

加算点とは複数志願選抜で取り入れられている第一志望に選んだ学校の得点を優遇する制度のことです。
自分が第一志望にした学校に対しては上の計算方法で算出した得点に対して以下の加算点が加えられます。

複数志願制度 学区ごとの第一志望校への加算点

学区 加算点
第一学区 25点
第二学区 20点
第三学区 25点
第四学区 30点
第五学区 30点
生徒

学区によって加算点が違うんですか!?

三浦

はい、学区によって加算される点が異なります。
ただし、学区を跨いでの複数志願はできないのでこれによって有利とか不利とかはないんですよ。

まとめ

三浦

今日はここまで兵庫県公立入試の概要について解説してきました。
システムについては理解が深まりましたか?

生徒

はい!
複雑に感じていた入試システムについて詳しく理解することができました。

三浦

それはよかった(^ ^)
全ての入試方式において中学校での内申が評価対象になっているから普段からの学校での行いや定期テストで点を取っておくことの重要性にも改めて気付けたはずですね!!

生徒

そうですね(^^;)
普段から頑張って学校の内申点を稼いでおくことで最後に選べる高校の選択肢の幅も広がるということですもんね!
今のうちから頑張っておこうと思います!!

今回の記事では解説をしていない志願変更や私立入試に関しても別の記事で触れることにいたしますのでチェックしておいてくださいね!!

内申点計算&合格目安チェックフォーム

フォーム利用時の注意点

注意事項

結果表示されるのはあくまで内申点のみを考慮した場合の目安です。

実際には当日の得点(5教科の実力)と合わせて判定されます。

合格のめやすに表示される各学校の内申点は昨年度合格者の平均値のデータを基に作成しておりますので他サイト等で記載されている偏差値に対しては完全に沿っていない場合がございます。

私の運営するニードモアアカデミーでは年3回の模試を実施しています。模試によってより正確な判定を得ることが可能です。

※中3以外は年1回実施

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